中1の骨密度、3割が年齢平均値以下
宮田村宮田中学校1年生の希望者84人を対象に実施した骨密度検診で、3割ほどが年齢平均値を下回っていることが分かった。18日開いた村健康づくり推進協議会で報告。「成長過程でもあり何とも言えない部分もある」と同校の栄養士は説明するが、生徒に適切な食事や運動を徹底指導していく。協議会でも食育など話し合い、食事も含め子ども自らが正しい生活を身につけられる環境づくりを求める意見も挙がった。
同中は骨密度検診を初めて実施。年齢平均の下限が設定されているが、84人中24人がそれを下回った。また、下限に近い生徒も14人いた。
同校栄養士は「食欲が薄かったり、体格が小さな子どもに骨密度も低い傾向が出ている」と説明。
「成長期であり一概に言えないが、食生活が乱れると成人になってからの影響が大きい。検診結果はひとつの指標として、生徒、保護者の指導に結び付けていきたい」と話す。
近く開く学年集会でも結果を報告しながら、カルシウムの多い食事や運動の大切さなどを話し、継続指導していく考えだ。
医師や学識経験者らでつくる「健康づくり推進協議会」は、中学校からの報告のほか、村内の健康を取り巻く状況について検討。
ある学校医は食事も含めた不規則な生活リズムが、子どもたちの健康に影響を与えていると指摘。
保護者の意識低下を懸念し、自分の健康は自分で守ることができるよう、子どもたちを指導していく体制が必要と意見した。