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宮田村の小田切元治さん・スラストダンス・スで全日本連覇

宮田村の小田切元治さん・スラストダンス・スで全日本連覇

 宮田村南割区の小田切元治さん(50)は、中野市の障害者とペアを組んで出場した車イスダンススポーツ全日本選手権(17日・東京代々木)で連覇を達成。同大会限りで競技の第一線から引退したが、全力尽くして有終の美を飾った。今年は世界選手権にも日本代表として出場。傷んだ体をかばいながらのシーズンだったが「納得して辞めることができる」と笑顔をみせた。
 10月の世界選手権は準決勝に進出したが、世界の壁も痛感。帰国後も休む間なく練習を積み、一緒に世界も戦った長島はつみさんと組んで最後の大会に臨んだ。
 健常者と障害者によるペア・スタンダードの部。世界との差を感じたスピード感、表現力などを少しでも縮めようと、数分間の演技を終えた。
 「上をみればきりがないですけど:」と振り返りつつ「今までにない豊かな表情で、緩急つけて踊ることができた」と満足感漂う。
 全日本選手権は昨年初優勝し、3回目となる世界選手権の切符も手にした思い出深き大会。今回は日本チャンピオンの称号を再び得て、10年余りの競技人生にピリオドを打つ場所となった。
 「体の痛みもあり以前から辞めようと考えていたが、何とか全日本選手権までとやってきた。今後はマイナーなこの競技を少しづづでも広めたい」。
 競技からは退くが、障害者が特別視されない環境を目指して、今後も積極的に後進の指導にあたる。

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