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台風に気を揉む農家

台風に気を揉む農家

 台風11号の接近により上伊那地方も25日午後から風が強くなり、収獲の最盛期を目前に控えた果樹農家らは眠れぬ夜を過ごした。
 「つがる」の出荷を控えた宮田村駒が原地区のリンゴ園では、台風に備え一部を早めに収獲する姿もあった。
 「色付きが完全ではないが、風で落とされるよりはまし。けど、収獲したのは一握り」と、緑色が残るつがるを手に女性は話した。
 関係者によると、今年のつがるの生育は若干遅く、収獲の最盛期は1週間から10日後を見込んでいる。
 ある男性園主は「お手上げ。対策の施しようがない。色が付いていないリンゴを収獲できない」と話し、日常と変わらぬ最後の手入れ作業に励んだ。
 「今年は凍霜害もなく、順調だったのに。あと1週間。自然相手だから仕方ないけど」と、徐々に強まる風に不安の色を濃くした。
 伊南地域の果樹が集まる飯島町のJA飯島果実選果場には、前日までと比べ2倍ほど多いリンゴやナシが持ち込まれたが、様子を見た農家も多いという。

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