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箕輪町国際交流員
ニコラス・キンレッドさん

箕輪町国際交流員<br>ニコラス・キンレッドさん

 「児童は皆すごい元気で英語に興味がある。毎日とても楽しい」
 6月から箕輪町国際交流員として、箕輪北、南、東小学校の3校で英語を教えている。
 「最初は緊張してたけど、すぐに緊張はなくなった」。学年ごとにカリキュラムを考えて単語や会話を教え、歌や本、ゲームなどを取り入れて楽しく学べるよう工夫している。
 「もっと自然に英語が使えるといい。日本語を英語に訳すのではなくて、考えなくてもわかるようになるといいなと思う」
 ニュージーランド出身。小さいころ、家に日本人がホームステイし、10歳の時には家族旅行で日本を訪れた。「秋葉原や京都に行って、金閣寺も見た。すごい感動した。日本はニュージーランドと全然違った」という。
 兄が新潟県で働いた経験があった影響で、高校卒業後に来日し、新潟県で園芸の仕事に就いた。初めての一人暮らし、初めてのフルタイムの仕事。仕事は厳しく大変だったが、新潟での1年間は「面白かった」。雪が降るのも初めて見た。
 帰国後、オークランド工科大学に進学。「正確な日本語を覚えたい」と日本語を専攻した。
 新潟では友達に日本語を教わったが、当時は敬語を知らず、社長に「おい」と言ったことも。「社長は怒ってた。なんでだろうと思ってた」。大学で敬語を学び理由が分かったという。
 大学では英語教授法も取得。卒業後は英語講師をしていたが、「ニュージーランドでは日本語はうまくなれない。日本で働いてもっと上達したい」と、箕輪町にやってきた。
 日本に来て困ったことはATM。ニュージーランドでは24時間が当たり前。そのつもりで夜10時ころに行ったが閉まっていた。「セキュリティの問題だとは思うけど、夜閉まるのは不思議」。
 生活の違いはあるが「日本での暮らしは楽しい」。日本食も大好きで、冷蔵庫には、いつも好きな梅干が入っている。
 子どもの時の夢は俳優。演じることも、観ることも好き。「でも今は俳優は無理かな。だから仕事を頑張ってニュージーランドに家を建てて、日本に住みながら家を貸して…有意義にお金を使いたい」。そんな将来設計を立てている。(村上裕子)

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