伊南金融機関防犯連絡協議会
巧妙な手口の振り込め詐欺事件が各地で多発している現状に危機感が強まっていることから伊南金融機関防犯連絡協議会(会長・赤田伊佐雄八十二銀行駒ケ根支店長)は25日、駒ケ根警察署で臨時会議を開いた。管内の金融機関の代表者ら26人が出席し、振り込め詐欺や強盗の防止と対応などについて駒ケ根署員の説明を聞いた。
大杉元文生活安全・刑事課長は「振り込んだ後に届け出ても金の保護はできない。以前は被害者はお年寄りが多く、金融機関で気がつくことも多かったが、今は手口も変化して若者の被害者も増えてきた。見極めは難しいと思うが少しでも様子がおかしいと感じたらすぐに警察に通報を」と話し、振り込め詐欺の防止について協力を求めた。
強盗への対応については、金融機関で実際に起きた事件に基づいて制作されたビデオを上映。出席者らは犯人への対応の成功・失敗例から教訓を学ぼうと真剣な表情でスクリーンに見入っていた。
赤田会長はあいさつで「詐欺は身近でも起きているし決して他人事ではない。対策をしっかり勉強したい」と述べた。