美篶小開校105周年・資料館専門委が企画展
「二宮金次郎」像の意味 児童に伝える
伊那市の美篶小学校資料館の管理・運営をする専門委員会は1日、同小学校開校105周年記念日に合わせ、企画展を開いた。校門脇にある石碑、「二宮金次郎」の石像についての説明や、資料館で保存する手押しポンプ、モロコシの粒をもぐ道具などの実演展示をした。
同石像を調査した専門委員の一人、矢島信之さん(63)=同市青島=によると、二宮像は、1939(昭和14)年に地元出身の畑保雄さんが寄贈。その当時は銅製だったが太平洋戦争で金属不足となり供出され、その後石像に置き返られたという。
矢島さんは、企画展を訪れた児童たちに、家族のため必死に働いた二宮金次郎の功績などを解説。石像が市内の小学校に現在もあるのは貴重で、同小学校など6カ所だけとし、「雨の日も雪の日も見守ってくれている石像に、登下校の際には感謝のあいさつを」と呼び掛けた。
開校記念の企画展で二宮金次郎像について説明する矢島さん