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「さよならイナニシザウルス」

伊那西小卒業生の思い出・土に帰る

 伊那市の伊那西小学校01年度卒業生は2日、同小敷地内へ在学時に埋設した、流木の模型「イナニシザウルス」の解体をした。児童たちの遊ぶ場に老朽化した模型があっては安全ではない竏窒ニ、取り壊した流木を地中に埋め、思い出を振り返った。
 同卒業生15人が小学3年生の時、小沢川などで拾ってきた材料を骨に見立てて作った、全長約5メートルの「イナニシザウルス」。約1年間は校舎内に立体模型として飾ったが、5年生時に現在の場所へ「発掘した化石」の姿で埋設していた。
 卒業後は毎年8月に同級会を兼ねて皆が集まり、修理作業をしてきたが、本年の修理の際に解体することを決断した。
 この日は、卒業生5人と担任だった野口輝雄さん(辰野西小教諭)、保護者の計8人が参加。9年間の歳月が立った模型を前に「お墓になっちゃったね」などと偲びながら、「イナニシザウルス」の頭部や足の骨10本ほどを、埋設していた場所へ埋めた。
 参加者の一人、唐木智恵さん(17)=伊那西高校2年=は「皆で楽しく作った思い出がよみがえった。イナニシザウルスの姿はなくなってしまうが、私たちの心の中に生き続けてくれれば」と言葉を噛み締めていた。
解体した「イナニシザウルス」を埋葬する伊那西小卒業生ら

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