伊那東部中・PTA親子文庫 読み聞かせ
伊那市の東部中学校のPTA親子文庫「すず竹文庫会」の会員と地域ボランティアの5人は、前年度から、学校で朝の読み聞かせ会を開いている。秋の読書旬間(4日縲・最終日の20日、本年度最後の読み聞かせをした。
読み聞かせを通じて地域の人と出会い、心を育てようと始めた事業。今年度は、ボランティアが5縲・2月の毎週、順番に各クラスを回り、詩や絵本などを朗読した。同旬間中は毎日訪れ、3年生を対象にブラックシアターも披露した。
この日は、代表の金丸恵美子さんら3人が2クラスを訪問。金丸さんは、人間とキツネが雪遊びする話、宮沢賢二の「雪渡り」を読み聞かせた。生徒らは音を立てず、静に物語を聞き入った。
同中学校図書館司書の高見さゆりさんは「生徒たちに変化が出てきている。最初は騒いでいた子どもたちも今では聞く態度が整ってきた」とし、図書館を利用する回数も増えているという。
図書委員長の3年、白籏沙也加さんも「人の話をよく聞けるようになった」と話す。
金丸さんは「中学生の感性豊かな時期にいろんな本を読んでもらいたい。なかなか読み聞かせが出来ていない親が増えているなか、私たちが一冊でも多く読み聞かせれれば」とし、来年度も継続した活動にしたいという。
生徒に本を読み聞かせる親子文庫の金丸さんら