箕輪中で不審者侵入対応訓練
対処法を確認 緊急時に備える
箕輪町の箕輪中学校(春日民毅校長、770人)と伊那署は24日、不審者侵入対応訓練を同校舎で実施した。生徒や学校職員は訓練で対処方法などを確認し、緊急時の対応に備えた。
昨年に続き2度目の訓練。伊那署員が演じる不審者が、東側1階渡り廊下から校舎内に侵入し徘徊した後、北側校舎3階の1年3組の教室に入ったと想定して実施した。
授業中、不審者役が2本の刃物を振りかざし侵入。担任男性教師が机を用いて動きを止めている間に、さすまたや木刀を持った男性職員6人が教室に駆け付け取り押さえた。
犯人役は刃物を投げつけたり、大声を出したりと迫真の演技。3組の生徒らは少し驚いていたものの、担任教師が動きを制している間に、素早くベランダから避難した。
その間、不審者の行動などは校内放送で流され、安全を確認した全校生徒は体育館に避難した。
西沢忠篤生活安全課長は「犯人の状況や場所を連絡し、連携をとり生徒の避難誘導ができていてよい」と総評し、「授業中は勉強と同時に、校舎内に入ってくる人を監視し、先生に報告してほしい」と生徒らに注意を呼びかけた。
3組の安生千真君は「訓練でも迫力があった。緊急時はパニックを起こさず、先生の指示を聞いて避難するように心掛けたい」と話した。