語りつぐ天竜川第59巻発刊
水位観測を通して45年間天竜川と向き合ってきた思い出をつづる
地元の人に天竜川についての理解を深めてもらおう窶狽ニ、天竜川上流河川事務所が1986年度から発刊している書籍「語りつぐ天竜川」の第59巻「水位観測45年間の思い出窶箔V竜川と生きて窶煤v(下平長治著)が出来た。
1955年から沢渡水位観測所観測員を42年間勤めた伊那市東春近の下平長治さん(75)が、観測員として向かい合ってきた天竜川の様子などを記している。
多くの被害をもたらした1962(昭和36)年の「三六災害」の様子も書かれており、当時の天竜川のすざましさや、観測員として必死に記録した水位変化の様子が、当時も苦労と共に記録されている。
著書の中で下平さんは「多くの災害を教訓に、徐々に防災整備がされ、安心して暮らせるようになってきた。環境の時代を迎えた今、河川整備や治水事業にも、労りや優しさが求められているように思う」と語りつつ、水害が発生しやすい伊那谷にあって、過信や油断をしないことが重要と訴える。
書籍は同事務所の出張所などで無料配布するほか、郵送配布も受け付けている(送料は実費負担)。
問い合わせは天竜川上流河川事務所(TEL0265・81・6415)へ。