移動手段の確保充実がトップ、宮田村の障害者意識調査で
宮田村の障害者が充実を望む保健、福祉医療サービスで、最も回答が多かったのが所得保障の充実とともに移動手段の確保であることが分かった。村は本年度中に策定する「村障がい者福祉計画」に向けて意見を聞こうと、村内の身体、知的、精神の障害者全346人を対象に意識調査。就労やまちづくりなども聞いており、集まったこれらの意見をもとに計画策定していく。
10月から11月にかけて、35の設問から成る記入選択方式のアンケート調査を実施。回収率は55・2%だった。
サービス充実については13・1%が「福祉バスや福祉タクシーなど移動手段の確保、移送サービス」と回答。
さらに仕事する時に困っていることについて聞いた設問では24・1%が「通勤が困難」と答え、改めて・ス足・スの確保の必要性の高さが浮き彫りになった。
外出時の困ることについては、21・4%が「自分で運転できないために自由が利かない」とも回答。
44・9%は「ほぼ毎日外出する」と答えたが、外出する機会がほとんどない56人中、6人は「外出したいが交通手段がない」、13人は「外出したいが介助者がいない」とした。
調査結果は16日に初回を開いた「村障がい者福祉計画策定員会」で公表。委員からは「障害者の要望の強いものを支援していくことが大切。経済的な問題もあるが、移動手段についても検討を」と意見があった。
同委員会は民生児童委員、社協、医師、さらに身障者福祉協会、介護者ら12人で構成。ただ、知的、精神の当事者がメンバーに含まれず、委員からは意見も出た。