不審声かけ、児童が安心の家に助け求め
16日午後3時ころ、宮田村のJR宮田駅前で、下校途中の宮田小学校の女子児童2人が不審な中年男性に「何年生?」と声をかけられ、後を付けられる事案が発生した。2人は機転を利かして、緊急時に助けを求められる「安心の家」に駆け込み、無事だった。警察や村などは引き続き付近のパトロールを強化している。
安心の家は昼間でも家人や従業員がいる村内の民家、事業所など35カ所を委嘱。旗などを設置して子どもたちにも所在を分かりやすくしている。
さらに昨年には同小PTAでつくる「子どもの安全を守る会」が各安心の家を訪問して写真を撮影。
学校玄関に掲示し、日常的に「何かあった場合はすぐに駆け込むように」と指導している。
駒ケ根署は「安心の家の存在と日ごろの指導が、今回の適切な対応につながった」と説明する。
中年男性の特徴はやせ形で、灰色系の帽子、白マスク、灰色のジャンパーを着用。
児童が駆け込んだ後に安心の家の家主が外に出たところ、既に人影はなかったが、2人が声をかけられる1時間ほど前にも、不審な男性を周辺で見かけたという情報もある。