第17回こまがね天竜ふるさとまつり
第17回こまがね天竜ふるさとまつり(実行委員会主催)は27日、駒ケ根市のおもしろかっぱ館・おまつり広場周辺で開かれた。呼び物の「かっぱのいかだ下り大会」では21隻のいかだが出場し、それぞれ趣向を凝らした造りとさおさばきを競い合いながら、見物人の大声援を受けてゆっくりと流れを下った=写真。おまつり広場では多くの屋台が軒を連ね、チャンバラショーやスイカ割り大会などが行われて、訪れた家族連れでにぎわった。特設ステージでは女性デュオ「ma」のライブが行われたほか、地元の15グループが歌や踊りを披露する演芸大会が多彩に繰り広げられた。
天竜川の太田切川合流点をスタートしたいかだは下間川合流点までの3・2キロをゆっくりと下った。出場者は浅瀬ではいかだを降りて押したり、流れの速い所ではさおを流され「しまった!」と声を上げるなど、思うように進まないいかだに苦労しながらもつかの間の水上の旅を楽しんでいた。
新宮川の浅瀬では魚のつかみ捕り大会が行われた。集まった子どもたちは、放流されたマスをつかもうと水しぶきと歓声を上げながら流れの中を走りまわった。
強い日差しが照りつけ、真夏を思わせる陽気となった日中だったが、色とりどりの花火が夜空を華やかに彩るころには涼しい風も川面を渡り、虫の声も聞こえて「もう秋だね」と行く夏を惜しむ声があちこちで聞かれた。