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箕輪中部小学校2年1組

リンゴ学習で栽培、調理体験

箕輪中部小学校2年1組

 箕輪町の箕輪中部小学校2年1組(36人、気賀沢千鶴子教諭)は、生活科でリンゴ学習に取り組んできた。
 きっかけは1年生の時。松島の有賀徳夫さん、一治さんの果樹園にリンゴ狩りに招待してもらったことだった。「リンゴを育てたい!」。そんな思いが児童の中に生まれた。2年生になった4月、有賀さんに「リンゴの1年」について、どんな仕事があるのか、世話の仕方など話を聞いた。児童の好奇心はますます膨らみ、有賀さんの協力を得て学習が始まった。
 2年1組のリンゴの木は2本。「きぼうのき」「なかよしのき」と名付け、皆で絵を描いた看板を立てた。
 毎月観察に行き、観察ノートにリンゴの大きさ、色などを記録した。「いつ行くの?」と何度も尋ねるほど、観察に行く日がとても楽しみだった。摘果、葉摘みを体験し、自分のリンゴが分かるようにリンゴにシールも張った。
 赤く色づき、皆で収穫したリンゴは、「すごくみつがあった」「甘くてとってもおいしい」と、満足の味だった。
 次は、「リンゴの料理をしたい」と、新たな興味が生まれた。何ができるかを調べ、ジャム、アップルフリッター、アップルパイ作りに挑戦した。「アップルフリッターがおいしかった」「アヒルの形も作った」。お菓子作りも貴重な経験になった。
 収穫祭やお菓子作りの材料費のため、リンゴを5個300円で販売。「おいしいリンゴを買ってください」と学校の先生に買ってもらった。
 12月末の収穫祭には、学習でお世話になった有賀さんや家族を招き、リンゴサラダやアップルパイ、学級菜園で作った野菜入りのカレーでもてなした。
 リンゴ学習のまとめは和菓子作り。校外学習のとき、伊那市の金丸菓子店(金丸国男店主)でリンゴを使った和菓子の新作を試食させてもらった。「自分たちも作りたい」との願いが実現し、金丸恵美子さん、早智子さんを学校に招いて、リンゴを使ったまんじゅうの作り方を教わった。
 児童が作りやすいように考えたレシピで、リンゴを白あんで包み、中華まんの皮に似た種皮で包んで蒸す。「始めは難しかったけど、慣れたら楽しくなってきた」と、手を粉で真っ白にしながら作り、蒸し上がったまんじゅうに「こんなに大きくなると思わなかった」「早く食べたい」と笑顔を見せた。
 「大変だったけど、楽しかった」「リンゴのことが分かった」「いろいろな仕事があってびっくりした」。リンゴ学習で多くを学んだ2年1組。国語のお話作りの学習でリンゴを主人公にして書いたり、秋の写生でリンゴの木を描いたり…。教室でもリンゴの話題が出ることが多かった。
 これから1年間のまとめの作文を書き、その写しをお世話になった有賀さんに贈る予定だ。

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