高遠高校芸術コース美術・書道専攻生が卒業展
個性豊か3年間の集大成
高遠高校芸術コースの美術、書道を専攻する3年生の卒業作品展が26日まで、信州高遠美術館で開かれている。個性あふれた力作がそろい、3年間の集大成として堂々と発表している。
美術専攻の生徒は油絵と陶芸作品を出展。油絵は風景や花々など個々で自由にテーマを決めて製作し、30縲・0号と6号の大小2点ずつを並べる。「技術や経験を今後の人生に生かしたい」などとメッセージも添えている。
担当の北原勝史教諭は「それぞれ造形的、色彩的に工夫していて、作品に深みがあり、よく描き込んでいる」と評価する。
書道専攻は、隷書、行書、かななど、これまで学んできたなかで得意とする書体の題材を選んだ。曹全碑や乙瑛(いつえい)碑と並ぶ漢代の隷書碑の代表作とされる「礼器碑」を書いた作品などがある。3カ月かけて仕上げ「完成度は高い」と担当の小宮山健司教諭。
「みずみずしく、個性がよく表れ、高校生の感性でしか書けない作品ばかり。ぜひ、多くの人に見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前9時縲恁゚後5時(火曜日休館)。入館料は一般500円、小中学生150円。問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。