大芝高原松くい虫予防対策
アカマツの薬剤樹幹注入始まる
南箕輪村大芝高原の松くい虫予防対策で村は25日、アカマツへの薬剤樹幹注入作業を始めた。作業受託した上伊那森林組合は、初日に約100本のアカマツに穴を開けて薬剤の容器を差し込む作業をした。
村は、本年度から4年間かけて大芝高原のアカマツ全体の約20%に薬剤の樹幹注入をする。年間1千万円の予算で500本から600本が目安。対象は樹齢80年の木、広域農道沿いや都市公園部分を集中的にする。
今回は、村が事前にピンク色のテープを付けたアカマツ553本が対象。薬剤は「グリーンガード・エイト」で3700本用意した。胸高直径に応じて使用本数が決まっており、直径80センチで14本、対象木で最も多い45センチから50センチで7本使う。薬剤の効果は4年間。
森林組合の職員は、マレットゴルフ場のアカマツに、地上50縲・0センチのところにドリルで穴を開け、薬剤を差し込んだ。1昼夜置いて薬剤が空になった容器を回収する。約20日間で対象木の作業を終える予定。
村は、本年度の予算枠の中で1本でも多くの樹幹注入をするため検討中で、本年度は最終的に対象木が600本を超える見通しという。
樹幹注入の処理費用にあてるため「松くい虫対策募金」に取り組む南箕輪村森林セラピー協議会は、作業開始を受け、一層の募金協力を呼びかけている。