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【記者室】大芝のアカマツを守ろう

 南箕輪村大芝高原のアカマツを松くい虫から守ろうと、村が薬剤の樹幹注入を始めた。大芝高原のアカマツ約1万3千本すべてに樹幹注入する経費は試算で2億5千万円にも上るため、村は全体の20%のアカマツを村の予算で守る方針を決めた▼松くい虫被害は隣の伊那市まで北上。専門家は、広域農道や中央高速道路があるため早い段階で村にも広がる可能性を指摘する。村の財産を守ろうと、森林セラピー協議会は処理費用にあてるため「松くい虫対策募金」を始めた▼今、樹幹注入対象木にはピンクの目印がついている。道沿いに並ぶ目印。この木がすべてなくなったら…。「これは大変。本気で皆で守らないとだめだ」。樹幹注入作業を見ていた男性がつぶやいた。(村上裕子)

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