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2311/(土)

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「高遠石工」の魅力を再発見

研究者迎え初の「つどい」

 高遠町総合福祉センター「やますそ」で28日、第1回「高遠石工を考えるつどい」があった。地域住民や県内外から約180人が参加。美濃と上州での活躍に関する講演を通じて、江戸時代から現在まで受け継がれてきた高遠石工の魅力を再発見した。町文化財保護委員などでつくる実行委員会の主催。
 高遠町片倉出身で、現在は岐阜県歴史資料保存協会副会長の桃井勝さんと、群馬県出身の郷土史研究家の川原嘉久治さんが講演した。
 川原さんは「高遠石工の上州進出窶矧・ニその裏側」と題し、840件余の上州における高遠石工の延足跡の中から江戸時代前期の石造物を紹介。社寺関係者、在地有力者とのつながりの事例についても文献を通じて説明した。
 群馬県内の高遠石工は11月に完成したものが多く、「上州では米の取り込み、養蚕が終わり収入が潤っている時期と一致する」と説明。また、正月までに出稼ぎを終えたいという石工衆の思いから「作品に出稼ぎの苦労がにじみ出ている」と話した。

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