交通ネットワーク検討会で住民アンケート結果を報告
伊那竏猪リ曽間の連絡バス「利用してみたい」
伊那25%、木曽48%
「第2回伊那地域における新たな交通ネットワークシステム構築のための検討会」が30日、市役所であった。地域住民アンケート結果から、運転免許保有者の交通機関利用への転換は難しい結果となった。また、伊那竏猪リ曽間の連絡バスを「利用してみたい」は伊那25%、木曽48%と差が開いた。
検討会は▽新市発足に伴う旧市町村の生活交通のあり方▽権兵衛トンネルを利用した広域的な交通ネットワーク竏窒ネどを検討。交通の実態や公共交通機関に対するニーズを把握するため、2700世帯を対象に、アンケートを取った。有効票44・5%。
運転免許の保有率は80%を上回り、バスの利用頻度は「全くしない」が72%を占めた。「ある」と答えた利用者は年2縲・回が多く、月1回以上は3%未満だった。バスの利便性が良くなっても利用しない人は44%。
運転免許を持たないなど交通不便者の主目的地は医療機関が最も多く、交通手段は車での送迎、バス、タクシーなどだった。不便さが解消されれば、外出の機会が増える実態も明らかになった。
伊那竏猪リ曽間の連絡バス利用について、伊那は「全く利用する可能性がない」が34・3%で「ぜひ利用してみたい」「利用してみたい」を上回った。
石沢孝座長=信州大学教育学部教授=は「時間や料金設定、運行本数を検討すれば、JR木曽福島駅への利用など需要はあるのではないか」と話した。
2月上旬から、公共交通、観光交通、利用者らの現状や問題点をヒアリング調査する。
3月中旬に第3回の検討会を開く。結果を結果を踏まえ、新年度に新市の総合的な交通体系の基本方針をまとめる。
構成員は行政機関、バス・タクシーの交通事業者、高齢者クラブ代表など利用者ら20人。