地域食材のブランド化を目指して地産地消セミナー
ダチョウ肉、鹿肉、地元産野菜を使ったみそフォンデュなど4品を紹介
地域食材のブランド化を目指す地産地消セミナー「伊那谷・山里の恵を素朴に食す」が31日、伊那市であった。ダチョウ肉や鹿肉、地元産野菜を使った新しい伊那のおもてなし料理の提案に、宿泊業者らは「アイデアをメニューに生かしたい」と前向きにとらえた。
権兵衛トンネル開通や合併を機に、新たな料理を開発しようと伊那商工会議所、「上伊那!食べたい」提案隊(JA上伊那・上伊那地方事務所)が企画した。
講師の日本料理研究会本部師範湯本忠仁さん=長野市=は、ダチョウ肉や鹿肉、シメジなどを使ったみそフォンデュ、里芋・レンコン・ダチョウ肉などを煮た変わりじぶ煮など、素材を生かし、信州らしさを出した4品を紹介。みそフォンデュのなべ湯にササの葉や桑の枝などを活用し、味だけでなく、見たり、客が参加したりと楽しみの料理の出し方の工夫も提案した。
参加者は「ダチョウ肉や鹿肉に、そば粉をまぶすと肉臭みが消えるのは試してみたい」「みそフォンデュは今までにない発想だった」と味を確かめながら、新たな一品の可能性を広げた。
出席者は農業、飲食、宿泊、行政など関係者約50人で、誘客を図るため、食材を提供する側、伊那へ人を呼ぶ側が意見交換する場を持った。