05衆院選 公示
長野5区は前職・新人3人の戦い
第44回衆院選は30日公示され、全国300の小選挙区と11ブロック・合計定数180の比例区で、9月11日の投票日まで12日間の選挙戦が始まった。小選挙区長野5区では予定通り、三沢好夫(61)=共産党・新人、宮下一郎(47)=自民党・前職、加藤学(36)=民主党・新人窶狽フ3人(届出順)が立候補した。
比例区北信越ブロックには自民党21人、民主党18人、公明党2人、共産党3人、社民党5人、国民新党3人の名簿の届け出があった。宮下氏と加藤氏は重複立候補している。
三沢氏は伊那市再開発ビル「いなっせ」北側広場で約100人を集めて出陣式。「小泉改革阻止の絶好の機会だ」「庶民いじめの増税と憲法改悪を絶対阻止しよう」と訴えた。小林伸陽県議や大坪勇元衆院議員、三沢氏が在籍したオリンパスの元社員などが激励に駆けつけた。
宮下氏は早朝長谷村市野瀬の諏訪神社と高遠町の鉾持神社で必勝祈願の神事を済ませ、午前8時10分から伊那市上牧の選対事務所前で出陣式。「構造改革を止めるな」「国から地方への改革推進」などと訴えた。約500人集まった。吉田博美参院議員、木下茂人県議、向山公人県議、小坂伊那市長以下市町村首長なども駆けつけた。
加藤氏は飯田市のJR飯田駅前アイパークで第一声。「汗を流して頑張っている人が報われない政治、国民無視のひとりよがりの政治」と自民党政治を批判。「なんとしても政権交代を」と呼びかけた。連合組合員を中心に約90人が参加。選対委員長を務める元衆院議員の中島衛氏や連合長野の近藤光会長が応援。近藤会長は「傍観者はいけない。働く者が自分たちの選挙として関わるべき」と檄をとばした。
各候補とも、出陣式を終えると遊説カーで街頭に飛び出し、三沢・宮下氏が上伊那を中心に、加藤氏が飯田・下伊那を中心に訴えて回った。
【立候補者】(届出順)
■三沢好夫(61)共産新
党県5区国政対策委員長、上伊那地区委員長。元上伊那医療生協理事。上農高校(定)卒。南箕輪村。
■宮下一郎(47)自民前
党県連副会長。衆院財務金融委員会委員、同外務委員会委員。元宮下創平政策秘書。東大経済学部卒。伊那市伊那部。
■加藤学(36)民主新
党県連副代表。国際林業研究センター研究員、アジア経済研究所研究員、NHK広島報道ディレクター。ロンドン大学大学院博士課程中退。飯田市高羽町。