上農高校で国際教育実績発表会
高校生の海外研修や外国人との交流の体験を発表する、本年度の県国際教育実績発表会が16日、南箕輪村の上伊那農業高校であった。県高等学校国際教育研究協議会の主催。
上農高校をはじめとする、県内5校の生徒18人が意見発表の部、記録研究発表の部に分かれ、それぞれの思いを話した=写真。県教委など6人の審査員が発表内容、態度などを評価した。
上伊那農業の生物工学科2年の御子柴すみれさんは「モンゴルへ行って見えてきたこと」と題して、体験談を発表。大自然の中で家畜と共に毎日を一生懸命生きている魅力的な姿がある一方で、都市部では貧富の格差が生じ、マンホールで暮す人々がいる現状について語った。
御子柴さんは「遊牧民の生活は本当に素晴らしく、現代人が失った尊い何かを持っていた。複雑で解決しなければならない問題がありそうだが、私にできることはモンゴルで見てきたことを大勢の人に伝えることだと思う」と訴えた。
各賞を受賞したのは次の皆さん。
▽県教育委員会賞=高橋彩夏(北佐久農業2年)▽国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊訓練所長賞=御子柴すみれ(上伊那農業2年)▽JA長野中央会長賞=松田香菜絵、中島実可子、山口勝博、峰崎龍大(須坂園芸)▽県高等学校国際教育研究協議会長賞=古田みずほ、竹内健二(上伊那農業)▽伊那ライオンズクラブ会長賞=太田覚、寺島学、塩原章太、吉田知宏、岩岡史、岡村まどか(南安曇農業)