カンナ掛けプロに学ぶ 伊那東部中生
伊那市の東部中学校の2年生(7クラス、各40人)は地元の大工からのこぎり引き、カンナ掛けの技術を学んでいる=写真。毎年の「地域触れ合い学習」の一環。技術家庭科の時間を使ってプロの技術を体験し、それぞれが本立てや花台の製作に取り組んでいる。
学習は、15縲・9日までの5日間で、上伊那建設労働組合の22人が同校を訪れ、7クラスの子どもたちに指導する。この日は、4組の生徒が同組合富県分会のメンバー3人から技術を学んだ。
カンナ掛けは、大工の技の中でも習得には3年以上は掛るという難しい技術。「腹筋の力を使って真っ直ぐ引くことがポイント」などとの指導のおかげで、初めて挑戦する生徒たちは、見る見る上達していった。
三浦凌君は「力を入れる手加減が難しく、弱いとと中でカンナが止まってしまった。プロは簡単にやってしまうのですごい」と熱心に組合員の技を観察していた。
富県分会の渡辺健志さん(31)は「プレハブが多くなり、本当の大工の仕事は少なくなっている。生徒たちには、大工の仕事を知ってもらい興味を持ってもらえばうれしい」と話していた。