千人塚公園信州いいじま桜守ファミリー募集
わが家の桜木という気持ちで保護育成を
飯島町は千人塚公園を桜の映える公園環境を未来に引継ぐために、信州いいじま桜守ファミリー(桜オーナー)の募集に向け、準備を進めている。16日の桜守役員会の検討を経て、22日の信州いいじまさくら祭り実行委員会に提案、早ければ3月に募集を開始する。
千人塚公園には古木から若木まで約700本の桜があるが、近年古木を中心に、テング巣病の拡大や、樹幹への地衣類繁茂により、衰弱する木が目立つようになってきた。現在、信州いいじま桜守が中心に保護育成活動を展開しているが、量的にも、高木で高所の病気枝の切除や地衣類の除去など危険が伴う作業で、桜守には困難になってきた。
その結果、テング巣病に侵され、花の咲かない桜や地衣類の繁茂による樹勢が衰えた桜が年々増加し、その上、1本ずつ症状の異なる対応が迫られている。
そこで、1本の桜を愛情込めて見つめ、管理していく、桜守ファミリーを募集し、数多い瞳と腕で千人塚の桜を守り育てていく。
桜ファミリーは1本を1ァミリーが受け持ち、我が家の桜木という気持ちで桜の症状を観察し、桜守に相談しながら、適切な保護育成を通年行なうもの。桜の千人塚を次代に引継ぐ志を持つ、町内の事業所、団体、個人などをファミリーの単位とする。
また、ファミリー名を明記したファミリー章を交付し、幹に掲示する考え。
具体的なファミリーの役割は▽桜の観察▽病気枝の発見と対処作業▽下草刈り▽施肥▽手に届く範囲でのコケ類の除去-など。