リンゴオーナー、本数制限してより高い満足度に
中京圏の約500家族と契約を結ぶ宮田村のリンゴオーナー制度の反省会は10日夜開き、昨年の不作を受けて、今年は安全を期すために受け入れ本数を減らすと確認。同村内のリンゴはオーナーの評判も良く、期待が高いだけに、品質維持に向けた対応となった。
昨年はカメムシや凍霜害、大雨の後の干ばつなどで作柄不良で収獲量も減少。オーナーからは厳しい声も寄せられた。
その一方でオーナー110人が答えたアンケート調査で、80人は「味がいいから宮田村のリンゴオーナーに参加している」と回答。
改めて期待度の高さが伺える結果となった。
オーナー募集の仲介を担うめいきん生協(名古屋市)の川瀬春雄さんは「希望本数が多く、今までは無理もあった。収獲の段階で不満にならないよう、今年は本数を制限し、希望を上回れば他の場所を紹介するなど対応していく」と説明する。
栽培者ら関係者が集まった反省会では、現状を説明し、昨年645本の受け入れを今年は571本にまで減らすと確認。
さらに天候の安定などを考え、毎年2週に分散していた収獲祭は11月17、18日に集中開催し、契約会も例年より遅い7月29日に行なうことを決定した。
いずれもオーナー側の立場で、より満喫してもらおうと配慮した。