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伊那市 防災行政無線ラジオを県内で初めて配布

 伊那市は8日から、区長や町総代らを対象に防災行政無線を受信できるラジオを県内で初めて配布し始めた。昨年7月の豪雨災害時、区長、自主防災会長が降雨のため屋外拡声機の放送が聞き取れなかったとの反省から同ラジオを導入。まずは、4月末までに、旧伊那市の対象者約270人へ配布し、貸与する。
 ラジオは、AMラジオ放送、FMラジオ放送受信時でも、電源が入っていれば同報系防災行政無線が放送されると、自動的に受信する仕組み。本年度の補正予算で500個(約393万円)を購入し、来年度は千個(予算額880万円)を導入する見込みだ。
 来年度は、長谷地域にラジオを配布する予定(高遠町地域は個別受信機が全戸に配備済み)。市は今後、各家庭からラジオの配布の要望が多い場合、販売や無料貸与などの方法を検討している。
 この日は、区長会などの開催に合わせて市職員が出向き、手良地区、西春近地区の区長らにラジオを貸与。北原斉手良区長会長は「全戸配布は必要ないが、手良地域では山と山に挟まれ屋外拡声機の音が聞こえにくい場所もあるので、ラジオがあると安心できる」と話した。

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