【記者室】交通安全を考える
交通事故が、箕輪町の健康増進計画策定の会議で話題に上った。町の平均寿命が国、県の平均より低くなり、64歳以下の早世の原因の一つに交通事故死があった▼町の06年の交通事故発生件数は126件。死者3人、傷者167人。発生件数は前年と同数だが、死者と傷者はいずれも増加した。今年も2カ月間で、すでに20件の交通事故が発生しているという▼事故死は人ごとだと思っていた-。無事故・無違反歴50年で表彰を受けた男性が、交通事故で妻を亡くしたことを話した。事故死は家庭を崩壊させ、家族は精神的にもなかなか立ち直ることができない。「こんなことは私の家族だけで終わりにしてほしい」と。交通安全をもう一度しっかり考えたい。(村上裕子)