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天竜川の魚保護へカワウ一斉駆除

 天竜川漁業協同組合は18日早朝、上伊那の天竜川、三峰川で、カワウの一斉駆除をした。カワウの飛来数が多くなり川魚への被害が深刻になったため、03年度から上伊那猟友会に依頼している駆除。この日は、同会員約110人が伊那、駒ヶ根市と辰野、箕輪町の4市町で計40羽を捕獲した。
 有害鳥獣捕獲の申請を受けた、上伊那地方事務所林務課によると、カワウが飛来するようになったのは1993年から。日本野鳥の会の調査では、03年の480羽がピークで、昨年12月は280羽を確認した。これまでの捕獲数は、白鳥が飛来した昨年度を除き、03年度は39羽、04年度は48羽だったという。
 カワウが好物としているウグイの漁獲量は、同組合によると、94年の年間35トンから05年は0・8トンへ減少。高齢化などによってウグイ漁をする人が少なくなっていることもあるが、漁獲量は年々減少していっている。
 本年度は、11日縲・月31日が捕獲期間で、18日が捕獲の初日となった。同猟友会は今後、捕獲定数(120羽)の残り数を考えながら、各支部単位での捕獲を実施。期間中の一斉駆除も様子を見て行いたいとしている。

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