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中アの植生復元を新たな場所で

 中央アルプス木曽駒ケ岳周辺の植生復元に関する検討会が20日、伊那市の南信森林管理署であった。大学教授、高山植物保護協会、市町村などの関係者ら約20人が出席。本年度実施した植生復元作業の実施状況などを報告し、来年度の作業場所の選定などについて話し合った。
 植生復元作業は、中部森林管理局(木曽郡)の木曽森林環境保全ふれあいセンターが04年から始めた事業。登山者の踏み荒しによる高山植物の荒廃を防ぐため、同年度に候補地を選び、ボランティア団体と共に植物の種が活着しやすく、土砂の流動を防ぐ、ヤシの木などの「植生マット」を敷設している。
 06年度は、05年度に引き続き、乗越浄土から北西にある天狗荘に隣接した区域(宮田村)で植生マットを敷設。本年度は、作業個所周辺から採集した種(イワツメグサ、ミヤマアシボソスゲなど)の播種もした。
 検討会では、予定された区域での作業は今年度で終了したとし、来年度からの新たな作業個所として、乗越浄土から伊那前岳へ東側へ伸びる登山道沿いの場所を検討することに決めた。
 05、06年度に作業した場所の実施効果が得られたかを調べる「モニタリング調査」を長期継続的に実施しながら、植生マットの敷設、ロープや看板の設置などで登山者の踏み荒らしを啓発していきたい竏窒ニした。
昨年9月に実施したヤシの木の「植生マット」の敷設作業

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