箕輪町郷土博物館
「山口進」特集展示
箕輪町郷土博物館で10日、長岡出身の版画家・山口進の特集展示が始まった。
茅野市の茅野市美術館で、20世紀に信濃画壇で活躍した諏訪・伊那地域出身作家の青春期を追った特別企画展「信濃美術の青春」(会期10日縲・5日)に、町郷土博物館が所有する山口進の20代後半に描いた油彩画3点が展示されていることに合わせ、特集展示を計画した。
山口進は1897年に長岡に生まれ、画家を目指して23歳で上京。版画展、油彩展などさまざまな展覧会に出品して入選を重ね、29歳で帝展に油彩画を初出品し、初入選を果たす。その後、版画が制作活動の中心となり、日本版画協会の役員を務めるなど活躍し、1983年に86歳で亡くなった。
版画家として知られるが、油彩画も描いているので見てもらおう-と、若いころから晩年の83歳の作品までを年代を追って展示している。展示は25日まで。博物館では「作風の違いなどを見てほしい」と話している。