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宮田小学校でトビの放鳥、卒業控えた6年のやさしさに応え

宮田小学校でトビの放鳥、卒業控えた6年のやさしさに応え

 体を傷め飛べなくなっていた野鳥を保護した宮田村宮田小学校6年生のやさしさに心打たれ、県野生鳥獣救護ボランティアの小口泰人さん=駒ケ根市=は9日、同小を訪れて、同じ時期に保護し元気になった「トビ」の放鳥を児童に見せた。立派に羽ばたき自然に帰っていく姿に、自分たちの保護した鳥の回復も祈りながら、子どもたちは歓声をあげた。
 6年生の男子6人は2月中旬、学校での清掃中、同校中庭で弱っている「ツグミ」を発見。他の児童も駆けつけ、探してきたミミズなどのエサをやった。
 介抱し「ピーちゃん」とも名付けて一晩過ぎたが、回復が望めなず学校を通じ小口さんに保護を頼むことに。
 現在は徐々に回復しているが6年生の卒業までに放鳥は間に合わないため、小口さんの配慮でかわりにトビの放鳥を宮田小の校庭で行なうことにした。
 保護に関わった6年生を中心に、普段から野鳥に親しんでいる1年2組の児童らも一緒に息をのんで見守ったが、元気に飛んでいくと「すごい」「やったー」と大喜び。
 ツグミを最初に発見した松田優太君、高坂洵也君、金安俊哉君は「元気になって良かった。ピーちゃんも早く直って」と話した。
 小口さんは「トビも巣立った。6年の君たちも元気に巣立てよ」と言葉を寄せた。

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