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ピアカウンセリング開始

上伊那圏域障害者総合支援センター

ピアカウンセリング開始

 伊那市の上伊那圏域障害者総合支援センター「きらりあ」はこのほど、障害を持つカウンセラーが、同じく障害を持った相談者の話を聞く「ピアカウンセリング」を始めた。障害を持つ当事者同士が向き合うことで、より平等な視点から悩みや不安を理解し、きめ細かなサービスを提供する。また、カウンセラー自身の体験談や工夫を語ることで、相談者に方向性を見出すきっかけを提供し、地域での自立生活の実現に向けた手助けをする。
 センターの専属ピアカウンセラーである堀川さゆみさん(26)=写真=は「『障害』というワードが、いろんなことを想像させ、来にくいと感じられることも多いが、障害は恥ずかしいことでもなく、あっても普通のこと。気軽に相談に来てほしい」と話す。
 障害者の自立生活運動の一環として米国で始まったピアカウンセリング。20年ほど前、日本でも取り組みが始まり、県内では障害者地域生活支援センターなどが導入している。
 上伊那では、伊那市の精神障害者の作業所「はらっぱのレストラン」など一部で取り組んでいるところはあったが、身体障害者に対応する取り組みはなく、地域の要望を受け、同センターが導入準備を進めてきた。
 現在、センターには研修を積んだピアカウンセラー1人を配置。「はらっぱのレストラン」のピアカウンセラー2人も登録し、身体、精神ともカウンセラーが対応できる体制を整えている。
 実際に利用した相談者からは「今までこういう取り組みがあることを知らなかった。また来たい」といった反響があるという。
 相談希望者は事前にセンターに連絡する。
 また、24日は、ピアカウンセリングに関する公開講座も企画している。障害者相談支援センター「ぴあねっとまつもと」の降幡和彦所長を講師に、午前の部(10時縲恊ウ午)でピアカウンセリングの概論、今後の事業説明、午後の部(1時縲・時)でオープンセッションをする。午後の部の定員は30人。
 参加希望者は19日までに電話、FAX、メールで上伊那圏域障害者総合支援センター(TEL74・5627)に申し込む。

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