伊那観光協会3プロジェクトの成果を発表
伊那市の観光の現状を認識するとともに今後の施策に反映させる具体的提案などを研究してきた伊那観光協会(向山公人会長)の3つのプロジェクトが19日、これまでの成果を報告した。
昨年10月に発足した各プロジェクトは、チームごと現地視察や会議を重ねながら、それぞれのテーマを研究。今後の観光背策に生かす具体的な取り組みについて考えてきた。
その一つ、伊那市の観光的魅力の模索してきた「伊那の魅力は何だろうプロジェクト」は、市民自身が地元の魅力を認識していない現状を指摘。まずは一般市民に地元のことを知ってもらうことで、外から来た観光客に地元の魅力を伝えてもらおう竏窒ニ、市民を対象とした「魅力ツアー」の実施を提案した。
観光における市民の理解・協力を得るための対策について考えてきた「市民みんなでおもてなしプロジェクト」も「自分たち自身がまちとその周辺を知らなかったことが課題」とし、市民参加の促進とともに観光案内版や案内図などの整備を進める必要性を指摘した。
また、広域的観光のあり方を模索してきた「木曽も諏訪も一つのエリアプロジェクト」は、集客力のある地域との連携した観光コースを設定することで、幅広い集客が可能となることを指摘。季節やターゲットに応じたモデルコースを複数設定すればさまざまな組み合わせを可能となるため、これらのプロデュースやPRを担える観光協会が必要であることを示した。
今回提案のあった「魅力ツアー」は実施にむけた準備を進めていくほか、今後は3つのプロジェクトを一本化して提案の具体化にむけた研究を継続していく。