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インターバル速歩の成果を報告

メタボリックシンドロームの改善に有効

 伊那市役所で17日、生活習慣病の改善に有効なインターバル速歩に取り組んだ「すこやか健康塾」塾生の結果報告会があった。市は参加者の平均腹囲が3・4センチ縮まるなどメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の改善に有効とみている。
 インターバル速歩はNPO法人熟年体育大学リサーチセンターが推奨する運動法で、個人の体力に合わせ、3分間ごとに速度を変えながら歩くもの。
 市は昨年8月縲・月、40縲・5歳の市民50人を募り、健康塾を開催。
 塾生の取り組み成果の平均値は、体重が0・9キロ、BMI(体重指数)が0・4%減少。メタボリックシンドロームの関連指標となる総コレステロール、中性脂肪などの数値が減り、歩いたときの息切れやどうきがしなくなるなどの効果も表れた。メタボリックシンドローム9人のうち4人が脱却した。
 塾生3人が「体脂肪が減り、坂道や階段が楽になった。歩くことが楽しくなった」「歩くことは簡単で自分の都合でできる。これからも続けたい」と体験談を発表。
 講演会で、インターバル速歩の第一人者、信州大学医学部教授能勢博さんは「健康診断で肥満、高血圧などが原因で有所見者が増えている」と年々医療費がかかる実態を挙げ、インターバル速歩の効果を踏まえ「継続すれば、数値はもっと良くなる」と話した。
 塾生は週平均で3・6日、80分間歩いた。運動計測器を貸与し、運動エネルギーや速歩量などのデータから、保健師やトレーナーが運動・食事・メンタルなど総合的な健康指導に当たった。
 会場には、地域住民ら約350人が集まり、関心の高さをうかがわせた。3地域のウォーキングモデルコース(3キロ前後)の地図を配り、活用を促した。
 市は07年度も健康塾を継続する。

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