村観光協会事業費減でPR重点に
宮田村観光協会(会長・清水靖夫村長)は、昨年7月の豪雨災害により今年も営業を休止する宮田高原キャンプ場の利用料収入などが全く見込めないことから、2007年度はPR活動を重点に事業を絞り村の観光活性に取り組む。さっそく4月からホームページを開設し、村内の観光スポットやイベント、特産品などを幅広く発信。随時更新していく。
同協会の運営費は村からの補助と運営管理する同キャンプ場の利用料、隣接する高原牧場の放牧管理受託費で大半を賄っている。
しかし、高原への唯一の交通手段である寺沢林道の復旧が11月以降のため、従来であれば7月から始まる今季の牧場を含めたキャンプ場営業は断念。
26日に協会の定期総会を開いて07年度予算案を承認したが、利用料と牧場受託料がそっくり抜け落ちた形で、予算総額は本年度当初に比べ156万円減の248万円に。4割近い減収を見込む厳しい状況だ。
限られた予算での観光活性を余儀なくされるが、07年度の事業計画には、中央アルプスなど恵まれた自然環境を外に向けて積極的にPRする広報宣伝活動を重点に盛り込んだ。
関東・中部エリアの駅や高速サービスエリアに設置される無料情報誌に広告を掲載するほか、観光協会独自のホームページを開設。点から面へつながる観光地づくりを目指す。
村内では名物丼が誕生したばかりだが、さらに産業間の連携などにより個性ある食文化、特産品開発なども推進。PRや販路拡大も支援する。