県議選 郡区 候補者の横顔
清水洋氏(53)自現(1)
「政治は結果責任である」竏秩B少子化対策、安心して暮らせる老後など幅広い意味で「豊かさ」が実感できる地域社会を作ることが求められ、それが県議の使命と考えている。
昨年7月、豪雨災害の影響で、上伊那各地も土砂流出や道路の陥没など被害を受けた。午前4時に起き、現場に出向き、被害を目の当たりにした。「安心、安全な地域づくりが大事である」と痛感した。
災害に強い地域づくり、出産後の女性の職場復帰を含めた少子化対策、既存企業の持つ経営資源を生かした経済対策など大きな課題を抱えながらも、夢や希望を持てる地域づくりを目指す。
村井知事に対しては「理想を求め、現実を踏まえて取り組んでいる」と評価し、なれあいではなく、チェック機関として議会の役割を果たすとしている。
幅広い趣味を持っていたが、今は好きなジャズの音楽を聞くくらい。「半分は仕事」で、よく本を読み、パソコンをいじる。時々、ギターも弾く。大学時代はスキー部に所属していた。
好きな言葉は「一期一会」で、人との出会いを大切にする。
家族は妻、二女。箕輪町松島。
人が集まるときは、雨が降るジンクスがある。告示日朝のどしゃ降り雨と雷を「勝利への号砲」と受け止め、選挙戦のスタートを切った。
県民の願いを県政に反映させたいと無駄な公共事業を見直し、子育てや医療、介護の充実を図ることを公約に掲げる。ここ2、3年で介護などの相談件数が3縲・倍に増え「一層、格差社会が広がる政治は許されない」と県民の暮らしを守ることを誓う。現場に足を運び、県民の目線でものを見て、施策の必要性を判断する姿勢は変わらない。
趣味は、キノコ採りなどで山を歩いたり、油絵を描いたりすること。
ミニ集会などの県政報告では、趣味で撮影した地元箕輪町のもみじ湖の紅葉や自宅の庭で咲いた花に止まるチョウ、木曽の渓谷などの写真を写し出し、場を和ませる。
カメラは毎日、持ち歩く。題材は花が中心。「景色も撮りたいが、いい場面を撮るにはなかなか時間がない」。撮った写真はプリントして知り合いにプレゼントし、喜ばれている。
座右の銘は「一人は万人のために、万人は一人のために」。
妻と二人暮らし。箕輪町木下。
小学校の卒業文集に書いた将来の夢は「政治家」、中学校は「代議士」。27歳で結婚した際、2人のプロフィールなどを紹介したしおりに、妻から「選挙に出ることだけはだめ」とメッセージが書かれていたという。
36歳で辰野町長選に出馬して以来、22年間、町長選、県議選に挑戦してきた。
県議時代、田中前知事の姿勢を批判し「やじ将軍」と呼ばれたが、それは行政経験によるものだった。
知事との関係については「知事を選んだ県民の意思を尊重するべき。知事を支援しつつ、是々非々であるのが、県議の正しい選択」との立場を示す。
当面の課題に、景気対策を通じた財政の健全化、災害に強い地域づくり、農村観光を含めた中山間農業の振興などを挙げる。県議会改革では、人権を守るために「議場で人事案件を扱うことはやめなければ」と話す。
好きな言葉は「忍耐」。自分の置かれている状況に応じて変わる。「耐える」は現職から落選した今の自分に合っている。
趣味は読書、ギター、ゴルフ。ソフトボール審判1級の資格を持つ。「自分では行けないから」とグルメや旅のテレビ番組を見ることも楽しみ。
家族は妻、一男一女、両親。辰野町宮木。
好きな言葉は、ひらがなの「いっしょうけんめい」。漢字では「一生懸命」「一所懸命」と二通りの書き方があるが、どちらも「自分自身の生きざまである」と言う。
67年から35年間、宮田村職員として地域づくりにかかわった。その延長線上として県政で地域づくりをしたいと考え、4年前、県議選に立候補した。
政治信念は「地域主権」。「政策課題は、暮らしや職場にある。住民の思いを受け止め、政策を提言し、地域に返す」と県民が参加できるシステムづくりを目指す。地域が元気で、みんなが幸せになる政策づくりとして▽耕作放棄地の解消を図るための森林環境税の導入▽団塊世代の経験や知恵を地域に生かすアイデアバンクの創設竏窒ネどを提案する。
趣味は野球。78年、軟式野球「宮田クラブ」を結成し、18年間、監督を務めた。「野球に明け暮れた。野球を通じて生まれた友情がある」と大きな財産になっている。
まつり好きで「祇園ばやしの会」で横笛を吹く。「地域文化は伝えていかなければ、続いていかない」との思いで、村職員になってから取り組んでいる。
家族は妻、二女。宮田村町三区。