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県議選 駒ケ根市区 中盤戦

 駒ケ根市区(定数1)は前職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=と現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=が立候補。4年前と同じ顔ぶれの2人による一騎打ちとなった選挙戦は、日を追うごとに激しさを増している。両陣営とも目標得票数を1万2千程度として、市内全域を回る遊説や街頭演説を行うなど支持者獲得に必死だ。
 前回選では新人だった林氏がわずか255票差で佐々木氏をかわして初当選を果たした。県議として田中知事に不信任を突きつけた佐々木氏と、知事を支持する姿勢を鮮明に打ち出した林氏との明暗がくっきりと分かれた選挙だった。あれから4年が過ぎ、県知事は村井氏に、2人の立場は県議と一市民にそれぞれ変わったが、両候補の考え方は基本的に変わりがないという構図だ。村井知事の政策を支持する佐々木氏が「風は変わった」として攻勢を強めているのに対し「田中氏の改革路線を後戻りさせてはならない」と訴える林氏。争点が鮮明であるだけに、真っ向から対立する互いの主張を有権者がどう判断するのか注目される。
 昨年8月の知事選での駒ケ根市区の得票数は村井氏9597、田中氏9206でその差はわずか391票。今選挙を「村井県政の信任投票」と位置付ける向きもあるが、この票差を見てもかなり僅差の勝負となることが予想される。一方、投票率は70・2%だったが、今選挙ではそこまでは達しないだろうとの見方が有力。投票率が低迷した場合、組織票を抱える陣営に有利な結果となるのが一般的だが、その意味で投票率とともに浮動票がどう流れるのかが勝敗を大きく左右すると見てよさそうだ。
 佐々木氏は強力な後援会組織をフルに活用し、地区ごとに連日連夜の演説会を開催している。林氏は車で遊説しながら毎日20カ所以上で随時街頭演説を行っているほか、4日夜に駅前ビル・アルパで個人演説会を開く。

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