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県議選 郡区 終盤情勢

 上伊那郡区(定数2)は、現職清水洋(53)=自民党(1)・箕輪町、現職小林伸陽(63)=共産党(2)・箕輪町、前職垣内基良(57)=無所属・辰野町、現職小原勇(58)=無所属(1)・宮田村=の4氏によるし烈な戦いが繰り広げられている。
 各派は、投票率を70%前後と見て、当落ラインを1万2千縲・万3千票と予想する。地元票だけで確保できる数字ではないため、他区域へ切り込む。前回、辰野町から出馬し、落選した赤羽公彦氏の獲得票(高遠町・長谷を除いた8487票)の行方が当落に大きく影響する。
 清水氏は自民党公認候補として立つ。箕輪町、南箕輪村を中心に、票固めに動く。辰野町に事務所を構え、町内から赤羽票の4分の1(1581票)以上をねらうほか、他町村から前回以上の上乗せを図る。
 投票日を控え、6日夜に総決起集会を開き、支持者の結束を図った。7日は箕輪町、南箕輪村を集中的に回る。
 小林氏は「変わり始めた県政の改革を後戻りさせない」と訴え、他候補と立場の違いを明確にする。4候補の中で、当落ラインを1万3千票と最も高く設定。辰野町で前回より千票を増やすなど全区域で目標獲得票数をかさ上げし、党派を超えて支持を広げる。
 7日は地元箕輪町、南箕輪村、辰野町を回る。
 垣内氏は「輝く伊那谷のために」をキャッチフレーズに掲げ、辰野町一本化を図る。町内の赤羽票(6326票)のうち3千縲・500票は困難とみて、飯島町、南箕輪村に事務所を構え、他町村から3300縲・千票を目標に上乗せを図る。
 7日は辰野町を重点に、箕輪町、南箕輪村を回る。
 南部唯一の立候補者、小原氏の陣営は「攻めの一点」。南部から県議を送り出すという気運は高まっているものの、南部で目標とする1万票を獲得するには「あと一歩」。飯島町・中川村で前回を上回る投票率70%以上を徹底する。辰野町、南箕輪村に事務所を構え、前回以上の獲得票を目指す。
 7日は全区域を回り、村内の津島神社で締めくくる。
 各派とも、当選ラインに達する数字をたたき出すが「実際は、どうなるか分からない」と危機感を募らせる。

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