土砂災害時の連携態勢構築へ
国土交通省・天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)は23日、上伊那地域における「大規模土砂災害対策検討会」の初回を、伊那市の伊那浄水管理センターで開いた=写真。災害発生前後の初動対応、情報伝達において国、県、市町村などが連携し、災害対応でどのような役割を担えばよいのか検討を始めた。
関係機関が連携し、適切な災害防御活動を実施可能にする施策を提言していく目的。信州大学農学部森林科学科の平松晋也教授を座長とし、国や県、市町村の関係者約30人が出席し、連携体制の構築に必要な事項について話し合った。
意見調整が必要と考えれる事項を確認するため、国が昨年7月の豪雨災害で実施した市町村への具体的な支援内容や、関係各機関がこれまでに検討してきた災害時の役割分担に関する提言などを参考に協議。次回7月中旬に開催予定の検討会では、相互が持っている災害対応資機材の有効活用などについて話し合う。
検討会は、全3回を予定。防災体制上の連携体制の構築にため、災害時における関係者の状況判断のあり方、被災地域の住民へのあり方などを協議する。最終的な提言は、参加機関の防災業務計画、地域防災計画に反映していく。