箕輪町議選 新議員決まる
任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙は22日、投開票が行われ、新議員15人が決まった。議員定数を18から15に削減した初の選挙は定数2超の少数激戦となり、新人の下原甲子人氏(66)=松島=が1127票獲得してトップ当選した。女性議員は町議会で初めて2人誕生した。町選挙管理委員会は23日、町役場で15人に当選証書を付与した。
当選者は現職9人、新人6人。党派別では共産2人、公明1人、無所属12人。共産、公明は改選前の議席数を維持した。投票率は72・47%。前々回より6・51ポイント下回った前回をさらに4・33ポイント下回った。
トップの下原氏に90票差で2位につけたのは新人の荻原かほり氏(65)=木下=。「女性議員の火を消さないように」と女性議員を出す会が全町的に動き千票代を獲得して当選を果たした。次いで大槻久人氏(63)=沢=、武村俊身氏(65)=長岡=と新人が続き、引退議員の後継として出馬した共産党の新人・松本つぢ氏(56)=沢=は6位、新人・小島常男氏(63)=木下=が7位。現職の藤田英文氏(64)=大出=が971票獲得して5位につけたが、当選した新人6人が上位の大半を占め、新人に寄せる有権者の期待の大きさが現れる結果となった。
5人が立った松島は、前評判通り下原氏がトップ当選し、丸山善弘氏(67)、寺平秀行氏(32)、向山章氏(64)はいずれも800票を超え当選。現職の三沢興宣氏(51)は、街頭演説を重点に政策を訴えたが一歩及ばず涙をのんだ。
現職の唐沢荘介氏(65)=上古田=、上島貞一氏(68)=三日町=は800票代、松崎久司氏(68)=福与=、平出政敏氏(64)=北小河内=も700票代と手堅く集票した。春日巌氏(67)=木下=は苦戦を強いられたが共産議席を守った。
新人の米山公弘氏(47)=沢=は、自転車で遊説する独自のスタイルで臨んだが支持を広げることは出来なかった。
23日の当選証書付与式は、浅野益幸選挙管理委員長が当選証書を手渡し、「町民の代表として付託に答えられるよう期待する」とあいさつした。式後、初議会の説明会もあった。初議会は5月2日午前10時から。正副議長、常任委員会構成などを決める。