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自然環境功労者環境大臣表彰受賞
南箕輪村の征矢哲雄さん

自然環境功労者環境大臣表彰受賞<br>南箕輪村の征矢哲雄さん

 国立信州高遠少年自然の家環境未来センターで講師を務める南箕輪村塩ノ井の征矢哲雄さん(76)が、「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞した。25日、東京都新宿区の新宿御苑内インフォメーションセンターで表彰式があった。
 表彰は、自然環境の保全に関して顕著な功績があった人や団体を表彰し讃えるとともに、自然環境の保全について国民の認識を深める目的。今年は全国で41個人・団体が選ばれた。
 征矢さんは、中学校の理科教諭として38年間勤め、退職後も理科講師として中学校や高校に勤務。02年から環境未来センター講師を務める。専門は昆虫生理学で、クロスズメバチの性機能決定メカニズムなどを研究している。
 これまで、伊那市高遠町入笠山のミヤマシロチョウの生息復元を願い地元の小中学生に保全活動も含めた自然環境学習を指導。県水環境保全地域啓発活動の「伊那谷の清流と森をたずねて」や、伊那建設事務所主催の「せせらぎサイエンス」の講師も務めている。伊那市などの自然環境基礎調査、環境基本計画策定などにも携わった。
 「自然の中で学ぶフィールドワークが真の理科教育」との信念に基づき、「自然に親しみ、自然を愛し、尊び、自然から学ぶ姿勢を身体知として学びとらせたい」と、青少年と共に行動し、自然環境保護の大切さを教えてきた長年の活動が評価された。
 征矢さんは、「私の考え、やってきたことを認めてくださったと思う。自然はこれからの人からの預かり物という気持ちを持って、自然の畏敬に気づいてほしい。これからも命ある限り、強く訴えていきたい」と受賞の喜びをかみしめている。

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