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宮田村に北川製菓が新工場

土地売買契約成立、産・観連携で村と思惑重なり

 宮田村新田区の旧マウンテンバイク場一帯の村有地と民有地に、ドーナツなど製造の北川製菓(駒ケ根市赤穂、北川浩一社長)が新たな工場を建設する。土地売買の契約が正式に成立し1日、契約調印式が村役場であった。駒ケ根高原に近いエリアを観光活性に役立てたい村の考えと、将来的には直売施設などを設けたい考えもある同社の思惑が一致した。
 敷地面積は6600平方メートルで、村有地と民有地の売却総額は約5500万円。
 2階建ての工場は総床面積1400平方メートルで2階が製造ライン。1時間あたりリングドーナツ1万2800個、焼き菓子1万2600個が製造可能な設備にする。
 1階は包装部門と事務所が入り、完成は8月末を予定する。
 一帯は駒ケ根高原に近く、多くの人が集まる村のふれあい広場や梅公園に隣接。清水靖夫村長は「産業と観光を連携させ、さらに活性化につなげたい」と期待を寄せる。
 北川社長も「将来的には“観光工場”を視野に入れ、この地を選んだ」と話し、長期的な計画のなかで直売施設を設けたい考えも示す。
 一部に、工場の進出による周辺環境への影響を懸念する住民の意見もあったが、契約では同社、村、地元新田区が環境に最大限配慮する旨の協定や覚書に調印した。
##写真
契約を交わし、握手する北川社長(中央)、清水村長(左)、加藤勝彦新田区長

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