登場
伊那東小校長
山本一夫さん(58)
毎朝の日課は校舎内を歩き、子どもたちに「おはようございます」と声をかけること。掃除の時間も児童らとともに草取りなどに精を出している。
「ここへきたばかりの時は桜が咲き始めていてきれいな学校だなと思った。子どもたちはあいさつも掃除もよくやってくれている」
初任地は阿智西小学校。大町小、箕輪東小、中川中などで教べんをとり、千栄小、高遠小では教頭を務めた。新任地の伊那東小は大規模校だが「700人いれば700人一人ひとりの良さがある。担任の先生にはその一人ひとりの良さを見つめて伸ばしてもらいたい」と語る。
中川中学校では、緑化委員会の顧問として生徒たちとともに学校花壇作りに取り組んだ。全校から公募したデザインで花を植え、夏休み中も生徒たちと一緒になって水やりや草取り、花摘みに専念。結果、春花壇、秋花壇ともコンクールで入賞を果たした。咲きそろった花の姿も美しかったが、何よりも生徒たちが一生懸命に取り組む姿に感動した。
「子どもと接するのは楽しいが、子どもが何を欲しているのかを理解するのは一番難しい。言葉では素直に言ってくれないこともあるから。今の子どもたちは当たり前のように生きているが、自分たちは自然や人に生かされているということを学んでもらえるような取り組みをしていきたい」
駒ヶ根市出身。趣味は読書と花づくり。現在は実家で妻、母と3人で暮らす。