津島神社祇園囃子CDに
宮田村町一、二、三区に300年以上伝わる津島神社の祇園囃子(ぎおんばやし)が、県の地域伝統文化伝承事業の助成を受けてCDに収録された。保存伝承に取り組む祇園囃子の会(川手友幸会長)が、将来を託す子どもたち中心の演奏で6曲を収録。100枚作成して子どもたちや関係者に配ったが、同会は「今後も地域の文化を大切に育んでいきたい」と期待を寄せる。
「あばれみこし」で有名な7月の津島神社祇園祭だが、笛や太鼓、三味線などで祭りの到来を告げる祇園囃子も欠かせない存在だ。
会員の高齢化が進む祇園囃子の会が、次代に継承しようと子ども祇園囃子を発足させたのが1982年。25周年を迎え、その記念も兼ねてCDを制作した。
「後進に伝統を正しく伝えたい」という想いが発端。10周年の1991年にもカセットテープに収録して子ども会員らに配布したが、劣化が少なく長期の保存が見込めるCD収録は悲願でもあった。
「若い人たちが受け継ごうと熱心に取り組んでくれている。我々には、しっかり教えていく責務もある。CDに収録でき本当にうれしい」と同会の加藤政義さんは話す。
同会では会員を随時募集中。今年も祭り本番に向けて今月末から本格的な練習を開始する。問い合わせは加藤さん85・2460へ。