南箕輪村議会議員選挙・終盤情勢
南箕輪村議会議員選挙は投票日まで、あと1日となり、各派は最終局面を迎え最後の追い込みに必死だ。議員定数16から10に削減した今回は、定数1超の少数激戦。立候補者11人は、地元や支持母体を中心に票を固めつつ、立候補者のない地区を中心に進出している。
終盤の情勢は上位、下位それぞれに3、4人の名前が上がり、当落線上は小差の接戦になる見込み。定数大幅減で当落ラインは上昇するが、上位当選者が票を多く抱え込めば、450票以上で安泰か。
議員定数の削減により当落ラインが上がるなどの要因で、現職が引退した地区などでは新人の擁立が進まなかった。40、50歳代はそれぞれ1人、60歳代は9人の立候補となり、立候補届出時点の平均年齢は61・6歳(前回は58・7歳)となった。
地区ごとの立候補者数が減少したため、「自分の地区から代表者を」竏窒ニ結束を図り、地縁血縁のつながりを重視とする地域選挙を中心に展開。票の上乗せのため他地区への食い込みにも力を入れる。
地区別の動きは次の通り(カッコ内は有権者数)。
▽久保(891人)
引退議員の後継者として新人の山口氏が立候補。区議会で同氏を地区推薦するなど地区の結束力を図る。「予断は許されない」が地元固めは順調
▽中込(380人)
地元の有権者数が少ないため大熊氏は苦戦。5選を目指す今回、初めてとなる辻演説で実績・政策を訴え村内からの票を集める
▽北殿(2233人) 立候補者3人のいる村内の激戦区。もともと票が他地区へ逃げる傾向のある草刈り場。
原(司)氏は「地元でどれだけ取れるかがカギ」とし、地区内の票固めを目指す。新人の山本氏は「村内での知名度はあるが新人なので基盤がない」と気を引き締め、地元中心に他地区で票の上積みを図る。三沢氏は組織票を中心に子育てや福祉政策を訴え、女性などの個人票の上乗せを目指す。
▽南殿(796人)
前回トップ当選の有賀氏。楽観視を警戒。地元の票を順調に固め、他地区全体からの上積みを目指す
▽田畑(1573人)
孕石氏は、地元で確実に票を取ることがカギ。候補者を立てない地区などでも積極的に政策を訴え、票を伸ばしたい。小坂氏は4年間の実績や、明確な政策などを地元中心に訴え集票を目指す。前回と比べ選対組織は整ったが戦況は楽ではない
▽神子柴(1084人)
政党を離党し、地域中心の後援会に推されて出馬した高見氏。「地元から議員を」と地域もわいているが、新興住宅が多く投票率が低くなることを懸念する
▽南原(752人)
久保村氏は、組織票に地区票の上乗せを目指す。前回と比べ地元立候補者が1人になったため地元を固める。「前回の倍の票が必要」と懸命に村内でも遊説する
▽大泉(922人)
原(悟)氏は、他派からの切り崩しがあり地元票の集票に苦戦。地区からの立候補者が減ったことに楽観視はできず、地元の結束を図る
選挙ポスター