上伊那医師会の乳がんの早期発見のための健康講座
上伊那医師会が主催する健康講座「乳がんの早期発見にむけて」が13日、伊那市の生涯学習センターであった。、県内の病院で乳がん診療に当たる医師らを講師に迎え、乳がんの検査や診断、治療に関する現在の状況を説明=写真。乳がんの予防、早期発見への理解を深めた。
信州大学医学部附属病院乳腺内分泌外科診療教授の藤森実さんは、生活習慣、特に食事の欧米化に伴ない、乳がんが増えてきたと言われていることなどを紹介。しかし、マンモグラフィー(乳房レントゲン撮影)診断が進んでいる米国に比べ、日本ではマンモグラフィーを受ける人がいまだに少ないため、確実な安心を得るためにも、進んで検診を受けることを促した。
会場からは「乳がんは遺伝する確率が高いのか」などという質問があり、「遺伝性乳がんと診断される人は15パーセントほど。また、隔世遺伝することはないため、遺伝で乳がんになる確率は高いわけではない。しかし、可能性としてのリスクは高くなるため、乳房検診は早く受診した方がよい」などと答えていた。