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日系人収容所を語る会

日系人収容所を語る会

 太平洋戦争中、米国在住の日系人が強制収容所で味わった苦しみを描いたドキュメンタリー映画「From A Silk Cocoon」(フロム・ア・シルク・コクーン)の上映会と、制作した米国人伊奈さつきさんとの対話の会が13日、駒ケ根市文化会館で開かれた。駒ケ根シルクミュージアム、同市立博物館、同市教育委員会主催。約100人が集まり、罪のない人々に悲惨な運命をもたらす戦争についてあらためて考えた。
 伊奈さんは1939縲・0年に米国で開かれたサンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会の日本館で生糸製作の実演や説明などに当たったシルク・ガールの一人、三井静子さん(富士見町出身)の娘で現在米国カリフォルニア州立大教授。三井さんは万博終了後、米国在住の日系2世伊奈周さんと結婚して米国で暮らしたが、ぼっ発した太平洋戦争のため一家で強制収容所に収容された。収容所で生まれたさつきさんは当時両親がつづった日記や手紙などの資料をもとに02年に映画を制作した。
 上映後、伊奈さんは通訳を介し「私たち一家は戦後も米国に住んだが、日系人への憎しみのために差別されて苦しい生活を送った。米国で暮らすためには日本とのかかわりを絶たねばならず、私も日本語を話すなと両親に言われて育ったため、今皆さんに日本語で話せないことが心苦しい」と語った=写真。
 駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第14回特別展「愛の架け橋 サンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会と日米生糸貿易」を6月10日まで開いている。日系人収容所の実態を知ることができる貴重な写真など約60点のほか、万博ゆかりの和服、洋服やパンフレット、会場の盛況ぶりを伝える資料写真など約70点が展示されている。展示資料の多くはさつきさんが昨年6月に寄贈した。
 午前9時縲恁゚後5時。水曜休館。入館料は一般300円、小・中学生100円。問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。

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