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東伊那小防犯訓練

東伊那小防犯訓練

 駒ケ根市の東伊那郵便局強盗事件が起きたあの日から約3年竏秩B犯人が逃げ込んだ東伊那小学校(小川清美校長)は事件の教訓を生かそうと15日、校内への侵入者に対する防犯訓練を行った。
 駒ケ根署の警察官扮(ふん)する不審者が模擬日本刀などを持って職員室に侵入。居合わせた教頭や校長が児童らを安全に避難させる時間を稼ごうと応対しているうち、いらだった不審者が暴れ始めたため、急を聞いて駆け付けて来た教職員らがさす又や木刀などを使いながら総がかりで押さえ込んだ=写真。
 訓練後のまとめの会で小川校長は全校児童に対し「学校では先生がみんなの命を守るが学校の外でも何があるか分からない。自分の命は自分で守る気持ちを忘れないように」と呼び掛けた。
 同小は事件発生を機に毎月15日を防犯安全の日と定め、児童らが携帯する防犯ブザーの点検などを行っているほか、毎年5月に全校防犯訓練を行うことにしている。
 事件は04年5月10日午後5時ごろ発生した。東伊那郵便局に強盗が押し入って現金を強奪し、同小敷地内に止めておいた車の中に逃げ込んだが住民らに取り囲まれ、逃げ切れないとみて包丁で胸を刺して自殺した。事件発生時、児童らは既に全員が下校していたため、犯人と遭遇する事態は辛うじて免れた。

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