友好都市磐田市の食材使って給食
駒ケ根市の赤穂学校給食センター(向山紀美子所長)は17日、霊犬早太郎伝説などの縁で同市と友好都市提携を結んでいる静岡県磐田市産のしらす(イワシの稚魚)を使ったおひたしを赤穂小学校と赤穂中学校の給食に登場させた=写真。児童らは「甘くて軟らかい」などと言いながらおいしそうにほお張り、プロサッカーチームのジュビロ磐田を話題にするなど、いつもと一味違う楽しい給食を味わった。
駒ケ根市が友好都市提携40周年を記念する事業の実施を呼び掛けたのに応じて同センターが初めて企画した。給食に使える特産品を磐田市に問い合わせるなどして「この季節のお勧め」というしらすの採用を決め、駒ケ根市産のキュウリやモヤシなどとともにおひたしにした。2校の1830食分として用意したしらすは約15キロで、磐田市の福田港で10日に水揚げされた。向山所長は「今回は初めての試みで磐田市との交渉が思うように進まず苦労したが、今後も機会をみてまた実施したい。給食を通じて地域ごとの食材に関心を持ち、食の大切さや食材への理解を深めてもらいたい」と話している。同センターは今年度から毎月19日前後を食育の日として特別な献立を提供することにしている。
磐田市産のしらすを使ったおひたしは市内の赤穂東、赤穂南の2小学校でも18日の給食に登場する。