手良地区で新ごみ中間処理施設の学習会
伊那市の手良新ごみ中間処理施設建設問題対策委員会(北原斉委員長)は16日夜、上伊那広域連合の新ごみ処理施設に関する学習会を手良支所で開いた。地域住民など約50人が集まり、広域と市の担当職員が用地選定の今後の進め方などを説明。候補地となることに地域の合意が得られた地区が、田原、野底、青島であると初めて明示したほか、候補地はあくまで伊那市内で選定する方針を説明。しかし、現在名前の挙がっている地区のみで検討していくのかどうかは6月下旬に伊那市が発足する用地選定委員会(仮)に一任されていることを強調した。
広域連合は、1990年にコンサルを交え上伊那全体の中から6つ(うち4つは伊那市内)の候補地を選定した経過を説明。しかし、伊那市内の地権者から受け入れの声が挙がったことを受けて選定方法を見直し、地域と密着している伊那市に用地選定を委ねてきた経過を説明。広域連合で検討した候補地については公表していないが、検討組織の中で候補地の対象としていく方針となれば明らかにしていくほか、候補地が決定した段階で周辺地区(周辺地区の定義についても検討組織が決める)でも報告、協議を行っていくとした。
学習会を受けて対策委の北原委員長は「局面が変わったこともあり、対策委としても検討組織にどのようなアプローチをしていくのか考えたい」と語り、次回の委員会で今後の方針について協議する方針を示した。